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当社製品の副作用・不具合に関わると思われる事項につきましては、必ずお電話(0120-360-605)にてお問い合わせいただけますようお願いいたします。
ベージニオ ® (アベマシクリブ)
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。
ベージニオ(アベマシクリブ)の服薬指導のポイントは?
アベマシクリブの投与により発現する可能性のある副作用とその対応(間質性肺疾患、肝機能障害、下痢を含む消化管障害、骨髄抑制など)について具体的に説明を行い、異常を感じた場合には速やかに医療機関に連絡するようご指導ください。
[解説]
アベマシクリブとCYP3A阻害剤はできる限り併用を避け、やむを得ず併用する場合には、減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意してください1)。
アベマシクリブは主にCYP3Aにより代謝されるため、CYP3A阻害剤であるイトラコナゾール、クラリスロマイシン、ジルチアゼム、ベラパミル等と併用した場合、これらの薬剤がCYP3Aの代謝活性を阻害し、アベマシクリブの血中濃度が上昇する可能性があります1)。
臨床試験では、進行又は転移性癌患者26例(外国人)にクラリスロマイシン(500mg1日2回反復)投与後、アベマシクリブ50mgを単回経口投与したとき、アベマシクリブのAUC0-∞は非併用例と比較して約3.4倍増加し、総活性物質のAUC0-∞は2.2倍増加しました1) 。
従って、強いCYP3A阻害剤との併用が避けられない場合には、アベマシクリブの用量を1回100mg1日2回投与に減量することを推奨します。副作用により、既に1回100mg1日2回投与に減量している場合には、アベマシクリブの用量を1回50mg1日2回投与に減量することを考慮してください2)。
<参考1>
中等度又は弱いCYP3A阻害剤と併用する場合
副作用の発現に注意して患者の状態を慎重に観察してください。副作用が発現した場合には、副作用に応じた適切な処置をするとともに、副作用発現時の休薬・減量・中止基準に従って、アベマシクリブの用量を調節してください(各副作用発現時の用量調節基準を参照してください)2)。
なお、中等度又は弱いCYP3A阻害剤と併用が避けられない場合には、必ずしも初回投与時からアベマシクリブを減量する必要はありませんが、個々の患者様のリスク・ベネフィットに応じて主治医の判断で減量を考慮してください。
<参考2>
阻害の程度3)
強い阻害薬:AUCを5倍以上に上昇(CL/Fが1/5以下に減少)させると考えられる阻害薬
中程度の阻害薬:AUCを2倍以上5倍未満に上昇(CL/Fが1/5から1/2以下に減少)させると考えられる阻害薬
弱い阻害薬:AUCを1.25倍以上2倍未満に上昇(CL/Fが1/2から1/1.25以下に減少)させると考えられる阻害薬
1. ベージニオ 添付文書 https://www.lillymedical.jp/jp/JA/_Assets/non_public/Verzenio/PDF/ABE_PI.pdf
2. ベージニオ 適正使用ガイド https://www.lillymedical.jp/jp/JA/_Assets/non_public/Verzenio/PDF/ABE_TEKISEI_GUIDE.pdf
3. 医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン(薬生薬審発 0723 第4号)
最終更新日: 2021年10月01日
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