レイボー ® (ラスミジタンコハク酸塩)

添付文書

以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。

レイボー(ラスミジタン)をうつ病や不安の合併患者へ投与した場合の安全性は?

うつ病又は不安を有する患者は国内第Ⅱ相試験(MONONOFU試験)、外国第III相試験(SAMURAI試験及びSPARTAN試験)から除外しておらず、添付文書上、ラスミジタンはうつ病又は不安を合併している患者への投与に制限はありません。ラスミジタンの臨床試験成績から、投与開始時におけるうつ病や不安の合併の有無においてTEAEの発現割合に大きく差がないことが示されました。なお添付文書上、中枢神経抑制剤、セロトニン作動薬などは併用注意に設定されており、これらの薬剤との併用の際には慎重な投与をお願いいたします。

[解説]

片頭痛患者を対象とした国内第II相臨床試験MONONOFULAIH)試験、外国第III相臨床試験SPARTANLAHK)試験及びSAMURAILAHJ)試験は、うつ病又は不安を併発する片頭痛患者の組入れを可能として実施しました(自殺傾向のある患者を除く)(表11


1)主な選択基準[MONONOFULAIH)試験、SPARTANLAHK)試験、SAMURAILAHJ)試験]1

精神疾患に関連する基準

・実臨床で見られることが予想される患者に結果を一般化可能とするため、各試験ともに自殺傾向のある患者の除外を除き精神疾患に関連する選択除外基準を特に設定せず、うつ病又は不安を併発する患者の組入れを可とした。


SPARTANLAHK)試験及びSAMURAILAHJ)試験の併合解析において、ベースラインでうつ病を併発していた患者は23%、不安を併発していた患者は19%でした2


ベースラインのうつ病又は不安の有無がTEAEの発現に及ぼす影響について検討したところ、TEAEの発現割合において、投与群と、うつ病又は不安の併発の有無による影響は示されませんでした[交互作用:p = 0.779(うつ病)、p = 0.104(不安)、Firth補正を用いたロジスティック回帰モデル](表22


2)ベースラインのうつ病又は不安の有無別のTEAEの発現割合(安全性解析対象集団)[SPARTANLAHK)試験及びSAMURAILAHJ)試験]2


プラセボ群

n = 1262

全ラスミジタン群

n = 3177

交互作用*

うつ病

あり

43例(14.4%

262例(35.9%**

p = 0.779

なし

131例(13.6%

872例(35.6%**

不安

あり

42例(17.9%

218例(36.6%**

p = 0.104

なし

132例(12.9%

916例(35.5%**

TEAE発現例数(発現率)

*投与群と部分集団の交互作用のp値が0.1未満を統計学的に有意と定義。試験、投与群、部分集団及び投与群-部分集団間交互作用を説明変数としました。

**p<0.001vs. プラセボ群、CMHの両側検定)


なお、うつ病や不安を含む精神疾患ではセロトニン作動薬などが治療に用いられますが、中枢神経抑制剤、セロトニン作動薬などは、ラスミジタンの添付文書上、併用注意に設定されています。これらの薬剤との併用の際には、個々の患者の状態を十分観察して、慎重に投与してください3。また、実際に併用する際は、併用薬の添付文書もご確認ください。


《参考情報:投与量別のTEAE発現割合》

ラスミジタン投与によって1件以上のTEAEを発現した被験者の割合は、うつ病の合併患者で、ラスミジタン50mg29.1%100mg34.3%200mg40.9%、不安の合併患者で、50mg25.5%100mg39.1%200mg38.6%でした。うつ病合併患者においても、合併していない患者と同様に用量が高いほどTEAEの発現割合が高くなる傾向が認められました2



《有害事象・副作用の定義》

有害事象(TEAE

治験薬投与後48時間以内の有害事象。

重篤な有害事象(TE-SAE

治験薬投与後48時間以内の重篤な有害事象。

有害事象(AE

割り付け後、試験完了までの期間のすべての有害事象。

副作用

因果関係の否定できない治験薬投与後48時間以内の有害事象。



【レイボーの相互作用】(抜粋)3

薬剤名等

臨床症状・措置方法

機序・危険因子

セロトニン作動薬

選択的セロトニン再取り込み阻害剤

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤

三環系抗うつ剤等

MAO阻害剤

[11.1.1参照]

セロトニン症候群があらわれることがある。

本剤との併用により、セロトニン作用が相加的にあらわれることがある。


【レイボーの重大な副作用】

11.1 重大な副作用

11.1.1 セロトニン症候群(0.1%未満)

腱反射亢進、ミオクローヌス、筋強剛等の神経・筋症状や発熱、頻脈、発汗、振戦、下痢、皮膚紅潮等の自律神経症状、不安、焦燥、錯乱、軽躁等の精神症状があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。[10.2参照]



[引用元]

  1. レイボー申請資料概要(CTD2.7.3.1.2.1)(承認時評価資料)

  2. Clemow, DB. et al.Curr Med Res Opin, 36, 1791, 2020CNS31617

  3. レイボー添付文書



[略語]

MAO = モノアミンオキシダーゼ



最終更新日: 2021年12月02日


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