レットヴィモ ® (セルペルカチニブ)
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<甲状腺癌>RET遺伝子変異陽性の甲状腺髄様癌(MTC)に対するレットヴィモ(セルペルカチニブ)の奏効までの期間(TTR)は?
国際共同第I/II相試験(LIBRETTO-001試験)において、RET 遺伝子変異陽性の甲状腺髄様癌(MTC)では奏効(CR+PR)と判定されるまでの期間(TTR)の中央値は、未治療例で1.87ヵ月、既治療例で3.48ヵ月でした。
セルペルカチニブの国際共同第I/II相試験(LIBRETTO-001試験)において、RET 遺伝子変異陽性の甲状腺髄様癌(MTC)†[コホート4(未治療例)、コホート3(既治療例)]では、奏効(CR+PR)と判定されるまでの期間(TTR)の中央値は、未治療例1.87ヵ月、既治療例3.48ヵ月でした1。また、奏効例のうち未治療例の50.7%、既治療例の41.2%が少なくとも初回の画像評価(治験実施計画書では投与開始8 週後と規定)で奏効が認められていたと考えられます2。
TTRの結果の詳細を以下の表に示します1。
表
RET
遺伝子変異陽性MTCにおけるTTR[独立評価委員会(IRC)判定]
(第Ⅰ/Ⅱ相パート:CRもしくはPRを示した患者集団)1
ステータス |
RET 遺伝子変異陽性MTC† |
|
未治療例‡ |
既治療例‡ |
|
コホート4 (N=108) |
コホート3 (N=142) |
|
評価例数(CR+PR) |
73 |
97 |
奏効までの期間(月) |
||
中央値 |
1.87 |
3.48 |
25、75パーセンタイル |
1.8、3.7 |
1.8、5.3 |
最小値、最大値 |
0.7、11.1 |
0.7、26.6 |
奏効までの期間(n, %) |
||
2ヵ月未満 |
37(50.7) |
40(41.2) |
2ヵ月以上4ヵ月未満 |
18(24.7) |
28(28.9) |
4ヵ月以上6ヵ月未満 |
8(11.0) |
15(15.5) |
6ヵ月以上9ヵ月未満 |
5(6.8) |
6(6.2) |
9ヵ月以上 |
5(6.8) |
8(8.2) |
最良奏効までの期間(月) |
||
中央値 |
3.38 |
3.55 |
25、75パーセンタイル |
1.8、5.6 |
1.8、5.4 |
最小値、最大値 |
0.7、23.0 |
0.7、26.6 |
最良奏効までの期間(n, %) |
||
2ヵ月未満 |
34(46.6) |
38(39.2) |
2ヵ月以上4ヵ月未満 |
15(20.5) |
28(28.9) |
4ヵ月以上6ヵ月未満 |
10(13.7) |
15(15.5) |
6ヵ月以上9ヵ月未満 |
7(9.6) |
6(6.2) |
9ヵ月以上 |
7(9.6) |
10(10.3) |
N =
number of patients in the population(対象集団の患者数);
n = number of patients within category(カテゴリーに含まれる患者数);
CR = complete response(完全奏効);
PR
= partial response(部分奏効)
‡
未治療例:化学療法(カボザンチニブ¶又はバンデタニブのいずれか又は両者)歴なし、
既治療例:化学療法(カボザンチニブ¶又はバンデタニブ等、RET阻害活性を有する他のキナーゼ阻害剤)歴あり
¶
MTCに対して本邦未承認
† RET遺伝子変異陽性の根治切除不能なMTC
用量探索パートを含む※
※用法・用量:
〈RET
融合遺伝子陽性の根治切除不能な甲状腺癌、RET
遺伝子変異陽性の根治切除不能な甲状腺髄様癌〉
通常、成人にはセルペルカチニブとして1
回160mg
を1
日2
回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
通常、12
歳以上の小児には体表面積に合わせて次の投与量(セルペルカチニブとして1
回約92mg/m2)を1
日2
回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
体表面積 |
1回投与量 |
1.2m2未満 |
80mg |
1.2m2以上1.6m2未満 |
120mg |
1.6m2以上 |
試験概要(国際共同第Ⅰ/Ⅱ相試験:LIBRETTO-001試験)3