ジプレキサ筋注用 (オランザピン速効性筋注製剤)
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ジプレキサ(オランザピン)筋注用10mgと非経口ベンゾジアゼピン製剤との併用時、どのような症状が出るのか?
過鎮静や心肺機能抑制を来すおそれがあります。
[解説]
過鎮静や心肺機能抑制を来すおそれがあります1)。
非経口ベンゾジアゼピン製剤等との併用について、本剤とロラゼパム筋注*を併用した際の薬物相互作用を検討したところ、血漿中オランザピン、ロラゼパム及びロラゼパム代謝物(抱合体)濃度には、併用投与による顕著な影響はなく薬物動態学的相互作用は認められませんでした。しかし、本剤とロラゼパム筋注併用時に傾眠持続時間が、本剤単剤投与時に比べ3.3時間、ロラゼパム筋注単剤投与時に比べ5.8時間遷延し、相加的な薬力学効果の増強が認められました2)。
さらに、海外での市販後の自発報告において、本剤と非経口ベンゾジアゼピン製剤との併用例において、投与後に、非常にまれですが死亡例が報告されています2)。
海外市販後の2004年1月1日から2005年9月30日までの激越の症状を有する患者に本剤を投与し、有害事象が報告された症例を分析した結果、ベンゾジアゼピン系製剤投与の有無情報があった症例(97例)のうち、非致死重篤症例の85.7%(24/28例)及び致死症例の51.7%(15/29例)がベンゾジアゼピン系製剤(経口剤及び非経口剤)との併用によるものでした。全ての致死症例(ベンゾジアゼピン系製剤併用の有無にかかわらず)のうち最も多くみられた事象は心臓系(12/29例、41.4%)、血管系(10/29例、34.5%)、呼吸器系(4/29例、13.8%)でした。また、2011年3月末時点における海外市販後安全性データの検討においては、本剤と関連が否定できない致死例のうちの58%がベンゾジアゼピン系製剤(経口剤又は非経口剤)の投与歴を有している、又は投与を受けていました。これらベンゾジアゼピン系製剤投与致死例の45%が非経口ベンゾジアゼピン系薬剤が投与されていました2)。
*本邦未承認剤形
[引用元]
最終更新日: May 2022
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