マンジャロ ® (チルゼパチド)

添付文書

以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。

マンジャロ(チルゼパチド)とインスリンを併用した際の有効性や安全性は?

チルゼパチドとインスリンを併用した国際共同第3相試験[GPGI試験(SURPASS-5)]における有効性及び安全性の結果は以下のとおりでした。

[解説]

有効性≫

インスリン グラルギン併用又はインスリン グラルギンとメトホルミン併用下でチルゼパチド5 mg10 mg、及び15 mg群とプラセボ群を比較した国際共同第3相試験[GPGI試験(SURPASS-5)]において、ベースラインから投与40週時までのHbA1cの変化量、空腹時血糖値の変化量及び体重の変化量、HbA1c7.0%未満、6.5%以下又は5.7%未満を達成した患者の割合はいずれのチルゼパチド群でもプラセボ群に比べて有意に大きくなりました(いずれもp<0.0011,2


1)投与40週時における各評価項目の結果(mITT集団、EAS)[GPGI試験(SURPASS-5)]1,2

パラメータ

チルゼパチド

5 mg
N=116

チルゼパチド

10 mg
N=118

チルゼパチド

15 mg
N=118

プラセボ

N=119

HbA1c%

ベースラインa

8.29

8.34

8.22

8.39

ベースラインからの変化量b

-2.23

-2.59

-2.59

-0.93

群間差(チルゼパチド-プラセボ) c

95%信頼区間]

-1.30

-1.52, -1.07*

-1.66

-1.88, -1.43*

-1.65

-1.88, -1.43*

--

空腹時血糖値(mg/dL

ベースラインa

162.2

162.9

160.4

164.4

ベースラインからの変化量b

-61.4

-67.9

-67.7

-38.9

群間差(チルゼパチド-プラセボ) c
95%信頼区間]

-22.5

-29.5,-15.4*

-29.0

-36.0,-22.0*

-28.8

-35.9,-21.6*

--

体重(kg)(参考情報)

ベースラインa

95.5

95.4

96.2

94.1

ベースラインからの変化量b

-6.2

-8.2

-10.9

1.7

群間差(チルゼパチド-プラセボ) c)

95%信頼区間]

-7.8

-9.4, -6.3*

-9.9

-11.5, -8.3*

-12.6 

-14.2, -11.0*

--

HbA1c7.0%未満、6.5%以下又は5.7%未満を達成した患者、例(%

<7.0%d

10793.0*

11097.4*

11094.0*

4033.9

6.5%e

9280.0*

10794.7*

10892.3*

2017.0

<5.7%f

3026.1*

5447.8*

7362.4*

32.5

ベースライン及びベースラインからの変化量は最小二乗平均(95%信頼区間)で示す。

*p0.001対プラセボ群

a)平均

b)最小二乗平均、MMRMによる推定値

c)最小二乗平均、MMRMによる推定値

d)優越性について検定、第1種の過誤を制御した。

e)優越性について検定、第1種の過誤を制御しなかった。

f)優越性について検定、チルゼパチド5 mg群は第1種の過誤を制御しなかったが、チルゼパチド10 mg及び15 mgvs.プラセボ群は、第1種の過誤を制御した。


また、インスリン グラルギンの1日平均使用量のベースラインから投与40週時までの変化率は、チルゼパチド5 mg群で13.0%、チルゼパチド10 mg群で8.1%、チルゼパチド15 mg群で-11.4%であり、いずれのチルゼパチド群でもプラセボ群(75.0%)との間に統計学的に有意な差が認められました(いずれもp<0.0012



安全性≫

GPGI試験(SURPASS-5)の有害事象の概要は以下のとおりでした。


2) 有害事象の概要(安全性解析対象集団)[GPGI試験SURPASS-5)]3

カテゴリー a

チルゼパチド
5 mg

N=116

チルゼパチド
10 mg

N=119

チルゼパチド
15 mg

N=120

プラセボ

N=120

治療関連有害事象

8573.3

8168.1

9478.3

8167.5

重篤な有害事象

97.8

1310.9

97.5

108.3

死亡

0

0

0

0

試験中止に至った有害事象

32.6

0

21.7

0

治験薬投与中止に至った有害事象

76.0

108.4

1310.8

32.5

a)複数のカテゴリーに数えられる場合あり                      発現例数(発現割合%


主な有害事象は以下のとおりでした。


3)いずれかの投与群で発現割合が5%以上の有害事象(安全性解析対象集団)GPGI試験SURPASS-53


チルゼパチド5 mg

N=116

チルゼパチド10 mg

N=119

チルゼパチド15 mg

N=120

プラセボ

N=120

下痢

1412.1

1512.6

2520.8

1210.0

上咽頭炎

1815.5

86.7

1512.5

2319.2

悪心

1512.9

2117.6

2218.3

32.5

食欲減退

86.9

1512.6

1714.2

21.7

嘔吐

86.9

97.6

1512.5

32.5

消化不良

86.9

108.4

65.0

21.7

便秘

76.0

86.7

86.7

21.7

背部痛

65.2

65.0

43.3

75.8

高血糖

21.7

0

10.8

1613.3

おくび

65.2

43.4

75.8

10.8

リパーゼ増加

43.4

21.7

108.3

21.7

鼓腸

32.6

65.0

75.8

0

関節痛

65.2

43.4

32.5

21.7

高血圧

32.6

32.5

10.8

75.8

MedDRA/J ver23.1                                    発現例数(発現割合%


低血糖の発現状況は以下のとおりでした。

低血糖は医薬品リスク管理計画書(RMP)で【重要な特定されたリスク】としています。


4)低血糖の発現状況(安全性解析対象集団)GPGI試験SURPASS-51,3


チルゼパチド5 mg

N=116

チルゼパチド10 mg

N=119

チルゼパチド15 mg

N=120

プラセボ

N=120

低血糖

血糖値70 mg/dL

7060.3

7563.0

7260.0

7360.8

血糖値<54 mg/dL

1815.5

2319.3

1714.2

1512.5

重症低血糖a

0

21.6

10.8

0

発現例数(発現割合%

a)炭水化物又はグルカゴンの投与もしくはその他の蘇生処置に他人の援助を必要とする高度の認知機能障害の発現


インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあります。インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤の減量を検討してください5



[引用元]

  1. Dahl D, Onishi Y, Norwood P, et al. Effect of subcutaneous tirzepatide vs placebo added to titrated insulin glargine on glycemic control in patients with type 2 diabetes: the SURPASS-5 randomized clinical trial. JAMA. 2022;327(6):534-545.HMN30741

  2. マンジャロ申請資料概要CTD2.7.3.2.4(承認時評価資料)

  3. マンジャロ申請資料概要CTD2.7.6.18.2(承認時評価資料)

  4. マンジャロ申請資料概要CTD2.7.6.18.1(承認時評価資料)

  5. マンジャロ電子添文


[略語]

HbA1c=ヘモグロビンA1c

MMRM=繰り返し測定値に関する混合効果モデル

BMI=body mass index

IU=国際単位



GPGI試験(SURPASS-5) 試験概要1,4

試験デザイン

III相、多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間試験

対象

インスリン グラルギンの単独療法又はインスリン グラルギンとメトホルミンとの併用療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者 475例(日本人82例)

方法

メトホルミン併用又は非併用下で、用量調整したインスリン グラルギンに加えて、チルゼパチド又はプラセボを週1回、40週間皮下投与した。チルゼパチド5 mg群、10 mg群及び15 mg群のいずれでも初回投与量を2.5 mgとし、維持用量に達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ増量し、維持用量を5 mg10 mg又は15 mgとした。用量漸増期間は最大24週間であり、最も用量漸増期間が長いチルゼパチド15 mg群では、20週間かけてチルゼパチド15 mgまで増量した後に、維持用量を4週間投与して定常状態に到達させた。

インスリン グラルギンは、治験実施計画書で規定されたTreat-to-Targetアルゴリズムを用いて、空腹時血糖値の目標値である100 mg/dL未満に到達するまで患者ごとに調整した。



GPGI試験(SURPASS-5) 患者背景1


チルゼパチド
5 mg
(N=116)

チルゼパチド
10 mg
(N=119)​

チルゼパチド
15 mg​
(N=120)​

プラセボ
(N=120)​

年齢()​

62±10

60±10

61±10

61±10

女性, (%)

55 (47)​

47 (39)​

55 (46)​

54 (45)​

人種, (%)

白人

95 (81.9)​

94 (79.7)​

94 (78.3)​

97 (81.5)​

アジア人​

20 (17.2)​

21 (17.8)​

22 (18.3)​

22 (18.5)​

黒人又はアフリカ系アメリカ人​

1 (0.9)​

2 (1.7)​

3 (2.5)​

0 (0.0)​

罹患期間
(
)

14.1±8.1​

12.6±6.2​

13.7±7.5​

12.9±7.4​

HbA1c (%)​

8.30±0.88​

8.36±0.83​

8.23±0.86​

8.37±0.84​

8.0%, (%)

52 (44.8)​

49 (41.5)​

52 (43.3)​

48 (40.0)​

>8.0%, (%)

64 (55.2)​

69 (58.5)​

68 (56.7)​

72 (60.0)​

空腹時血糖値(mg/dL)

162.9±53.9​

162.3±52.0​

160.3±54.2​

164.1±45.0​

メトホルミン併用, (%)​

99 (85.3)​

99 (83.2)​

97 (80.8)​

99 (82.5)​

インスリン グラルギン使用量​, 中央値(四分位範囲)

IU​

30.0
(24.0-45.0)

29.0
(22.0-43.0)

32.0
(22.0-47.0)

30.0
(23.0-44.5)

IU/kg/

0.34
(0.28-0.46)

0.32
(0.25-0.51)

0.34
(0.26-0.49)

0.36
(0.26-0.46)​

体重(kg)

95.8±19.8​

94.5±22.2​

96.3±22.8​

94.1±21.8​

BMI (kg/m2​)

33.6±5.9​

33.4±6.2​

33.4±5.9​

33.2±6.3​

平均値±標準偏差 特に指定しない限り

mITT集団(無作為割付け後に治験薬を少なくとも1回投与されたすべての被験者)


最終更新日: 2022年9月05日


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