マンジャロ ® (チルゼパチド)

添付文書

以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。

マンジャロ(チルゼパチド)の投与による食欲低下に伴い抑うつ状態になるか?

国内第3相試験[GPGO試験(SURPASS J-mono)]ではチルゼパチド5 mg群の2例で抑うつ気分が発現し、国内第3相試験[GPGP試験(SURPASS J-combo)]ではチルゼパチド15 mg群の2例でうつ病、抑うつ気分を伴う適応障害が発現しました。

[解説]

1型糖尿病患者及び2型糖尿病患者では、抑うつ症状及びうつ病性障害の有病割合が増加することから1)、チルゼパチドの第3相試験では、大うつ病性障害又は自殺念慮の有害事象を注目すべき有害事象として特定しました2)。国内第3相試験における大うつ病性障害又は自殺念慮の発現状況は以下のとおりでした。


GPGO試験(SURPASS J-monoにおける大うつ病性障害又は自殺念慮の発現状況

日本人2型糖尿病患者を対象にチルゼパチド投与とデュラグルチド投与を比較検討した国内第3相試験であるGPGO試験(SURPASS J-monoにおいて、チルゼパチド5 mg群の2例で抑うつ気分が発現しましたが、いずれも軽度で非重篤でした2)


GPGP試験(SURPASS J-comboにおける大うつ病性障害又は自殺念慮の発現状況

日本人2型糖尿病患者を対象にチルゼパチドと経口血糖降下薬の併用療法について検討した国内第3相試験であるGPGP試験(SURPASS J-combo)において、チルゼパチド15 mg群の2例でうつ病、抑うつ気分を伴う適応障害が発現しましたが、いずれも軽度又は中等度で非重篤でした2)





[引用元]

  1. Holt RI, de Groot M, Golden SH. Diabetes and depression. Curr Diab Rep. 2014; 14(6):491. HMN30786

  2. マンジャロ申請資料概要CTD2.7.4.4.2.17(承認時評価資料)

  3. マンジャロ申請資料概要CTD2.7.6.19.1(承認時評価資料)

  4. Inagaki N, Takeuchi M, Oura T, et al. Efficacy and safety of tirzepatide monotherapy compared with dulaglutide in Japanese patients with type 2 diabetes (SURPASS J-mono): a double-blind, multicentre, randomised, phase 3 trial. Lancet Diabetes Endocrinol. 2022;10(9):623-633.HMN30759

  5. マンジャロ申請資料概要CTD2.7.6.20.1(承認時評価資料)

  6. Kadowaki T, Chin R, Ozeki A, et al. Safety and efficacy of tirzepatide as an add-on to single oral antihyperglycaemic medication in patients with type 2 diabetes in Japan (SURPASS J-combo): a multicentre, randomised, open-label, parallel-group, phase 3 trial. Lancet Diabetes Endocrinol. 2022; 10(9):634-64.HMN30760) 




GPGO試験(SURPASS J-mono) 試験概要3,4

試験デザイン

III相、多施設共同、無作為化、実薬対照、二重盲検、並行群間試験

対象

食事・運動療法で血糖コントロールが不十分な日本人2型糖尿病患者 636

方法

チルゼパチドは週1回、52週間皮下投与した。チルゼパチド5 mg群、10 mg群及び15 mg群のいずれでも初回投与量を2.5 mgとし、維持用量に達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ増量し、維持用量を5 mg10 mg又は15 mgとした。用量漸増期間は最大24週間であり、最も用量漸増期間が長いチルゼパチド15 mg群では、20週間かけてチルゼパチド15 mgまで増量した後に、維持用量を4週間投与して定常状態に到達させた。

デュラグルチドは、0.75 mgを週1回、52週間皮下投与した。


GPGP試験(SURPASS J-combo) 試験概要5,6

試験デザイン

III相、多施設共同、無作為化、非盲検、長期投与、併用療法試験

対象

経口血糖降下薬の単独療法で血糖コントロールが不十分な日本人2型糖尿病患者 443

方法

チルゼパチドは週1回、52週間皮下投与した。チルゼパチド5 mg群、10 mg群及び15 mg群のいずれでも初回投与量を2.5 mgとし、維持用量に達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ増量し、維持用量を5 mg10 mg又は15 mgとした。

チルゼパチドの投与期間中に併用した経口血糖降下薬はスルホニルウレア剤(SU薬)、ビグアナイド系薬剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、速効型インスリン分泌促進剤(グリニド薬)又はSGLT2阻害剤であり、低血糖の発現により用量調整が必要になった場合を除き、一定の投与量を維持した。


最終更新日: 2022年11月16日


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