マンジャロ ® (チルゼパチド)

添付文書

以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。

マンジャロ(チルゼパチド)投与による体重減少が安全性に与える影響は?

チルゼパチド投与後Body Mass Index(BMI)18.5 kg/㎡を下回った患者は、国内第3相試験[GPGO試験(SURPASS J-mono)]ではチルゼパチド群で10/477例(2.1%)、国内第3相試験[GPGP試験(SURPASS J-combo)]ではチルゼパチド群で9/443例(2.0%)でした。またGPGO試験においてBMI が18.5 kg/㎡を下回った患者のうち、2例においてチルゼパチドの投与を中止しました。

[解説]

GPGO試験(SURPASS J-mono)における過度の体重減少の発現状況1)

日本人2型糖尿病患者を対象にチルゼパチド投与とデュラグルチド投与を比較検討した国内第3相試験であるGPGO試験(SURPASS J-mono)において、チルゼパチド投与後BMI 18.5 kg/m2を下回った患者はチルゼパチド群で10/477例(2.1%)でした。このうち2例において、それぞれ小脳橋角部腫瘍と食欲低下/鉄欠乏性貧血のためチルゼパチドの投与を中止しました。

またBMI 18.5 kg/m2を下回った患者のうち、最も多く報告された有害事象は胃腸関連有害事象でした。


1)チルゼパチド投与後BMI 18.5 kg/m2を下回った患者[GPGO試験(SURPASS J-mono)]1)


チルゼパチド

5mgN=159

チルゼパチド10mgN=158

チルゼパチド15mgN=160

例数

3

3

4

発現割合(%)

1.9

1.9

2.5


GPGP試験(SURPASS J-combo)における過度の体重減少のBMI 18.5 kg/m2を下回った患者の発現状況2)

日本人2型糖尿病患者を対象にチルゼパチドと経口血糖降下薬の併用療法について検討した国内第3相試験であるGPGP試験(SURPASS J-combo)において、チルゼパチド投与後BMI 18.5 kg/m2を下回った患者はチルゼパチド群で9/443例(2.0%)でした。

このうちチルゼパチドの投与を中止した患者はいませんでした。

またBMI 18.5 kg/m2を下回った患者のうち、最も多く報告された有害事象は胃腸関連有害事象でした。


2)チルゼパチド投与後にBMI 18.5 kg/m2を下回った患者[GPGP試験(SURPASS J-combo)]2)


チルゼパチド5mg N=148

チルゼパチド10mgN=147

チルゼパチド15mgN=148

例数

1

4

4

発現割合(%)

0.7

2.7

2.7



なお、過度の体重減少がみられた場合は、チルゼパチドの減量又は投与中止をご検討ください。投与開始時のBMI23kg/m2未満の患者でのチルゼパチドの有効性及び安全性は検討されていません3)


[引用元]

  1. 社内資料 GPGO試験(SURPASS J-mono)(承認時評価資料)

  2. 社内資料 GPGP試験(SURPASS J-combo)(承認時評価資料)

  3. マンジャロ電子添文

  4. マンジャロ申請資料概要CTD2.7.6.19.1(承認時評価資料)

  5. Inagaki N, Takeuchi M, Oura T, et al. Efficacy and safety of tirzepatide monotherapy compared with dulaglutide in Japanese patients with type 2 diabetes (SURPASS J-mono): a double-blind, multicentre, randomised, phase 3 trial. Lancet Diabetes Endocrinol. 2022;10(9):623-633.HMN30759)マンジャロ申請資料概要CTD2.7.6.20.1(承認時評価資料)

  6. Kadowaki T, Chin R, Ozeki A, et al. Safety and efficacy of tirzepatide as an add-on to single oral antihyperglycaemic medication in patients with type 2 diabetes in Japan (SURPASS J-combo): a multicentre, randomised, open-label, parallel-group, phase 3 trial. Lancet Diabetes Endocrinol. 2022;10(9):634-644.HMN30760


[略語]

BMI=体格指数


GPGO試験(SURPASS J-mono) 試験概要4,5

試験デザイン

III相、多施設共同、無作為化、実薬対照、二重盲検、並行群間試験

対象

食事・運動療法で血糖コントロールが不十分な日本人2型糖尿病患者636

方法

チルゼパチドは週1回、52週間皮下投与した。チルゼパチド5 mg群、10 mg群及び15 mg群のいずれでも初回投与量を2.5 mgとし、維持用量に達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ増量し、維持用量を5 mg10 mg又は15 mgとした。用量漸増期間は最大24週間であり、最も用量漸増期間が長いチルゼパチド15 mg群では、20週間かけてチルゼパチド15 mgまで増量した後に、維持用量を4週間投与して定常状態に到達させた。

デュラグルチドは、0.75 mgを週1回、52週間皮下投与した。


GPGP試験(SURPASS J-combo) 試験概要6,7

試験デザイン

III相、多施設共同、無作為化、非盲検、長期投与、併用療法試験

対象

経口血糖降下薬の単独療法で血糖コントロールが不十分な日本人2型糖尿病患者443

方法

チルゼパチドは週1回、52週間皮下投与した。チルゼパチド5 mg群、10 mg群及び15 mg群のいずれでも初回投与量を2.5 mgとし、維持用量に達するまで4週間ごとに2.5 mgずつ増量し、維持用量を5 mg10 mg又は15 mgとした。

チルゼパチドの投与期間中に併用した経口血糖降下薬はスルホニルウレア剤(SU薬)、ビグアナイド系薬剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、速効型インスリン分泌促進剤(グリニド薬)又はSGLT2阻害剤であり、低血糖の発現により用量調整が必要になった場合を除き、一定の投与量を維持した。


最終更新日: 2022年9月28日


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