トルリシティ ® (デュラグルチド(遺伝子組換え))
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トルリシティ(デュラグルチド)の投与で膵炎を引き起こすのか?
国内第III相臨床試験において、デュラグルチドを投与した917例中2例(いずれもGBDQ試験)に膵炎が認められました。
[解説]
国内第III相臨床試験において、デュラグルチドを投与した917例中2例(いずれもGBDQ試験)に膵炎*が認められました。いずれもスルホニルウレア系薬剤併用群の症例で、軽度又は中等度であり、腹痛を伴うことはありませんでした。2例のうち1例は薬剤性膵炎と診断され、試験を中止しました。もう1例は、超音波内視鏡下穿刺吸引術後の膵酵素異常が認められ、デュラグルチドとの因果関係は否定されました1) 2)。
国内外の臨床試験において、急性膵炎の報告があります1)。急性膵炎が発現した場合には、デュラグルチドの投与を中止し、再投与はしないで下さい。急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)があらわれた場合は、使用を中止し、速やかに医師の診断を受けるよう、患者さんへの指導をお願い致します3)。
*因果関係を問わない有害事象
[引用元]
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トルリシティ 審査報告書
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Emoto, M., Oura, T., Matsui, A., et al.: Pancreatic safety in Japanese patients with type 2 diabetes treated with once weekly dulaglutide 0.75 mg up to 52 weeks in phase 3 clinical trials. ENDOCRINE JOURNAL, 64(2): 191-206, 2017(HMN30601)
最終更新日: 2023年04月
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