トルリシティ ® (デュラグルチド(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、製品情報ページにある最新の電子化された添付文書をご確認ください。
経口血糖降下薬からトルリシティ(デュラグルチド)への切り替え時の方法と注意点は?
経口血糖降下薬(ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、SGLT2阻害剤等)からの切り替え時の有効性及び安全性を評価した臨床試験の論文報告はなく、切り替えに関する臨床試験データはありません。経口血糖降下薬からの切り替えの際には、血糖値の変動(高血糖、低血糖)を含む副作用の発現状況など、十分な経過観察をお願いいたします。
[解説]
経口血糖降下薬(ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、SGLT2阻害剤等)からの切り替え時の有効性及び安全性を評価した臨床試験の論文報告はなく、切り替えに関する臨床試験データはありません(2023年7月時点)。
国内臨床薬理試験(GBCB試験)の結果では、デュラグルチドの血糖降下作用は初回投与2日後から認められていますが、血中濃度が定常状態に到達するのは、投与開始2回目以降となります1) 2)。
経口血糖降下薬からの切り替えの際には、前治療薬の効果持続期間※をご考慮いただいた上で、デュラグルチドの開始時期をお決めいただくとともに、血糖値の変動(高血糖、低血糖)を含む副作用の発現状況など、十分な経過観察をお願いいたします。
また、経口血糖降下薬のデュラグルチドへの切り替えに際して、デュラグルチドがスルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤との併用となる場合には、低血糖のリスクが増加するおそれがあります2) 3)。他のGLP-1受容体作動薬と同様に、これらの薬剤と併用となる場合、低血糖のリスクを軽減するため、これらの薬剤の減量をご検討ください2) 3)。
※前治療薬の効果持続期間につきましては、当該薬剤の販売会社にお問い合わせください。
[引用元]
トルリシティ申請資料概要 CTD2.7.2.2.2.1.1.1 (承認時評価資料)
インクレチン(GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬)の適正使用に関する委員会: 「インクレチン(GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬)の適正使用に関する委員会」から(2011年9月29日修正)
最終更新日: August 2023
お探しの情報が見つからない場合は、こちら よりお問い合わせください。