トルリシティ ® (デュラグルチド(遺伝子組換え))
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DPP-4阻害薬からトルリシティ(デュラグルチド)へ切り替え時の有効性、安全性は?
投与36カ月時までに認められた副作用発現割合は129/1296例(9.95%)であり、主な副作用は、胃腸障害63/1296例(4.86%)でした。 ベースラインからのHbA1cの変化量は36カ月時において有意な低下が認められました。
[解説]
日本人2型糖尿病患者を対象としたデュラグルチドの特定使用成績調査において安全性解析対象集団(3136例)および有効性解析対象集団(3136例)のうちDPP-4阻害剤からの切り替え患者1296例(41.3%)における解析の結果をお示しします1)。
<安全性>1)
投与36カ月時までに認められた副作用発現割合は129/1296例(9.95%)であり、主な副作用は、胃腸障害63/1296例(4.86%)でした。
重篤な副作用の発現割合は18/1296例(1.39%)でした。
注意すべき副作用の発現割合は、低血糖1/1296例(0.08%)、急性膵炎1/1296例(0.08%)、急性心筋梗塞2/1296例(0.15%)、脳幹出血1/1296例(0.08%)でした。
<有効性>1)
ベースラインからのHbA1cの変化量は36カ月時において有意な低下が認められました(p<0.001)。
ベースラインからの体重の変化量は投与36カ月時において有意な低下が認められました(p<0.001)(参考情報)。
表 1. HbA1cの推移
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ベースライン |
ベースラインからの平均変化量a,b)
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HbA1c(%) |
8.6 |
-0.77±1.59 |
a)平均値±標準偏差
b)LOCF*
表 2. 体重の推移(参考情報)
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ベースライン |
ベースラインからの平均変化量a,b)
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体重(kg) |
69.6 |
-2.2±4.7 |
a)平均値±標準偏差
b)LOCF*
*Last observation carried forward:投与後のデータが欠測の場合に直前の欠測でない投与後のデータで代用する方法
[引用元]
Chin R, Nagaoka S, Nakasawa H, Tanaka Y, Inagaki N. Safety and effectiveness of dulaglutide 0.75 mg in Japanese patients with type 2 diabetes in real-world clinical pratice: 36 month post-marketing observational study. 2022, November 12, Online ahead of print(HMN30785)
最終更新日: December 2022
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