チャットボットで問い合わせる
当社製品の副作用・不具合に関わると思われる事項につきましては、必ずお電話(0120-360-605)にてお問い合わせいただけますようお願いいたします。
トルツ ® (イキセキズマブ(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。
トルツ(イキセキズマブ)承認時に評価された臨床試験成績における、日本人と全体集団での有害事象の発現割合はどのようであったか?
乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(UNCOVER-1, 2, 3, J)のうち、日本人が参加した試験(UNCOVER-1, J)の日本人集団と全体集団(UNCOVER-1, 2, 3)で比較したところ、日本人集団における有害事象の発現割合は 89.3%(108/121例)、全体集団における有害事象の発現割合は78.3%(3293/4204 例)でした。
[解説]
乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(UNCOVER-1, 2, 3, J)のうち、日本人が参加した試験(UNCOVER-1, J)の日本人集団と全体集団(UNCOVER-1, 2, 3)で比較したところ、日本人集団における有害事象の発現割合は 89.3%(108/121例)、全体集団における有害事象の発現割合は78.3%(3293/4204 例)でした1)。
最もよく認められたMedDRA/SOC別の有害事象は、「感染症および寄生虫症」で、日本人集団64.5%と全体集団52.8%でした。しかし、「皮膚および皮下組織障害」の発現割合は、日本人集団では51.2%、全体集団では19.5%でした。「皮膚および皮下組織障害」において日本人集団で最もよく認められた有害事象は、湿疹(13.2%)であり、次いで蕁麻疹(8.3%)、脂漏性皮膚炎(6.6%)、全体集団で最もよく認められた有害事象は、そう痒症(2.8%)、次いで乾癬(2.4%)、湿疹(1.7%)でした。また、鼻咽頭炎の発現割合は、日本人集団では40.5%、全体集団では18.6%でした1)。
関節症性乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(SPIRIT-P1)では、日本人は12例**と少なかったため、日本人集団と全体集団での有害事象発現頻度の比較は行われていませんが、参考情報として日本人集団、全体集団での有害事象発現状況を以下にお示しします。
**イキセキズマブQ4W投与群:2例、イキセキズマブQ2W投与群:4例、アダリムマブ投与群:2例、プラセボ投与群:4例
<参考>
安全性解析対象集団のうち日本人集団の有害事象発現割合は、イキセキズマブQ4W投与群で100.0%(2/2例)、イキセキズマブ Q2W投与群で75.0%(3/4例)、プラセボ投与群で75.0%(3/4例)でした。有害事象として注射部位反応の発現割合が、イキセキズマブQ4W投与群で50%(1/2例)、イキセキズマブQ2W投与群で75%(3/4例)でした2)。全体集団の有害事象発現率は、イキセキズマブ 80 mg Q4W 投与群で 66.4% (71/107 例)及び 80 mg Q2W 投与群で 65.7%(67/102 例)であり、プラセボ投与群の 47.2%(50/106 例)と比較して統計学的に有意に高くなりました(それぞれ p=0.006、p=0.008)。 イキセキズマブ投与併合群の 4%以上で発現した有害事象は、注射部位反応13.9% (29/209 例)、注射部位紅斑9.6%(20/209 例)及び鼻咽頭炎4.8%(10/209 例)でした3)。
【トルツ®の国内における承認用法・用量】
通常、成人にはイキセキズマブ(遺伝子組換え)として初回に160
mgを皮下投与し、2週後から12週後までは1回80
mgを2週間隔で皮下投与し、以降は1回80
mgを4週間隔で皮下投与する。なお、12
週時点で効果不十分な場合には、1
回80
mg を2
週間隔で皮下投与できる。
1. トルツ申請資料概要 CTD 2.7.4.5.1.1.2.2.2 ( 承認時評価資料)
2. トルツ申請資料概要 CTD 2.7.6.12.1.5.10.2 (承認時評価資料)
3. トルツ申請資料概要 CTD 2.7.6.12.1.5.3 (承認時評価資料)
[略語]
MedDRA/SOC = ICH 国際医薬用語集(Medical Dictionary for Regulatory Activities)の器官別大分類(SOC:system organ class)
Q2W = 2週間隔投与
Q4W = 4週間隔投与
最終更新日: 2022年8月08日
お問い合わせ
電話で問い合わせる
受付時間: 8:45~17:30 (土・日・祝祭日及び当社休日を除く)