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トルツ ® (イキセキズマブ(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。
イキセキズマブと薬物相互作用を持つ薬剤は特定されておりません。ただし、免疫抑制作用を持つ薬剤との併用は、感染症のリスクが増大する可能性があるため、リスク・ベネフィットを慎重に評価した上でその適用の妥当性を検討し、治療開始後は十分な経過観察を行ってください。
イキセキズマブの薬物相互作用を検討する臨床薬理試験は実施されておりません。イキセキズマブは腎から排泄されないと考えられるため、主に腎から排泄される併用薬に対するイキセキズマブの薬力学的及び薬物動態学的相互作用はないと考えられます。
インターロイキン(IL)-17AのシトクロムP450(CYP450)酵素の制御における役割は報告されていませんが、ヒト生体試料を用いたin vitro試験においては、イキセキズマブの標的であるIL-17AはCYP450のmRNA発現及び酵素活性に顕著な影響を及ぼさないことが示唆されています。
また、イキセキズマブはCYP450によって代謝されないと考えられることから、主にCYP450で代謝される併用薬に対するイキセキズマブの薬力学的及び薬物動態学的相互作用はないと推測されます1)。
また、主要母集団薬物動態解析において、10%以上の乾癬患者が服用していた併用薬は、3-hydroxy-3-methylglutarylcoenzyme A(HMG-CoA)還元酵素阻害薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬及び非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)でしたが、いずれの薬剤もイキセキズマブの薬物動態に影響を与える因子とは認められませんでした。
なお、慢性炎症を伴う患者においては、特定のサイトカイン(例、IL-1、IL-6、IL-10、腫瘍壊死因子α、インターフェロン)レベルの上昇によってCYP450酵素の生成が変化している可能性があります2),3)。そのため、イキセキズマブ等、抗炎症作用をもたらす治療によって、CYP450酵素の生成が正常化し併用しているCYP450で代謝される薬剤の曝露が低下する可能性があるため、治療域の狭いCYP450で代謝される薬剤(ワルファリン等)の併用の際には、観察を行うよう考慮してください3)。
2) Wang J et al. AAPS J. 2014;16(5):938-947
3)
トルツ米国添付文書
http://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2016/125521s000lbl.pdf
最終更新日: 2019 M09 05
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