トルツ ® (イキセキズマブ(遺伝子組換え))

添付文書

以下の情報はご要望にお答えするためのものであり、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる可能性がありますのでご注意ください。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。

トルツ(イキセキズマブ)の感染症の発現状況は?

イキセキズマブの臨床試験における感染症の発現状況は以下の通りでした。

解説

[乾癬患者における発現状況]

乾癬患者を対象とした第III相臨床試験の導入投与期間(12週)にイキセキズマブ投与併合群で認められた主な感染症は、鼻咽頭炎(9.2%)、上気道感染(4.1%)、尿路感染(1.3%)、気管支炎(1.2%)、副鼻腔炎(1.0%)で、ほとんどが軽度又は中等度でした。

[導入投与期間(UNCOVER-1, 2, 3)]

乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(UNCOVER-1, 2, 3)の導入投与期間(12週)において、1件以上の感染症に関連する有害事象が認められた被験者の割合は、以下の通りです。

  • イキセキズマブ投与併合群:27.2%

  • プラセボ投与群:22.9%

イキセキズマブ投与併合群で認められた主な感染症は、以下の通りです。

  • 鼻咽頭炎:9.2%

  • 上気道感染:4.1%

  • 尿路感染:1.3%

  • 気管支炎:1.2%

  • 副鼻腔炎:1.0%

重症度はほとんどが軽度又は中等度であり、感染症に関連する重篤な有害事象が認められた被験者の割合は、イキセキズマブ投与併合群で0.6%(蜂巣炎3 例、虫垂炎2例、丹毒2例など)、プラセボ投与群で0.4%でした1


[維持投与期間(UNCOVER-1, 2)]

乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(UNCOVER-1, 2)の維持投与期間(1260週)において、1件以上の感染症に関連する有害事象が認められた被験者の割合は、以下の通りです。

  • イキセキズマブQ4W投与群:56.0%

  • プラセボ投与群:35.6%

維持投与期間では各投与群の曝露期間は大幅に異なるため、有害事象の発現率を100人年当たりの発現率を算出したところ、以下の通りでした。

  • イキセキズマブQ4W投与群:71.3

  • プラセボ投与群:77.7

さらに、維持投与期間におけるイキセキズマブQ4W投与群の100人年当たりの1件以上の感染症に関連する有害事象が認められた被験者の率(71.3)は、導入投与期間での率(119.6)より低くなりました。100人年当たりの発現率が5以上の有害事象は、鼻咽頭炎、上気道感染でした1


[日本人における発現状況( UNCOVER-1, J)]

臨床試験でイキセキズマブを投与された日本人乾癬患者の併合解析(UNCOVER-160週、及びUNCOVER-J52週)では、1 件以上の感染症に関連する有害事象が認められた被験者の割合は64.5%78/121例)、最もよく認められたものは鼻咽頭炎(40.5%49 例)であり、次いで足部白癬(5.8%7 例)、胃腸炎及び麦粒腫(各4.1%5 例)でした 1


IXORA-P試験における発現状況]

乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(IXORA-P)の二重盲検投与期間(52週まで)において、1件以上の感染症に関連する有害事象の発現割合は、以下の通りです。

  • イキセキズマブQ4W投与群:53.5%166/310例)

  • イキセキズマブQ2W投与群:45.6%278/609例)

主な感染症は以下の通りで、投与群間で感染症に関連する有害事象の発現割合に臨床的に意味のある差は認められませんでした。

  • 鼻咽頭炎[イキセキズマブQ4W投与群:13.5%42/310例)、イキセキズマブQ2W投与群:13.1%80/609例)]

  • 上気道感染[イキセキズマブQ4W投与群:14.8%46/310例)、イキセキズマブQ2W投与群:11.3%69/609例)]

重症度はほとんどが軽度又は中等度で、高度の有害事象の発現割合は以下の通りで、投与群間に臨床的に意味のある差は認められませんでした。

  • イキセキズマブQ4W投与群:1.9%6/310例)

  • イキセキズマブQ2W投与群:0.7%4/609例)

感染症に関連する重篤な有害事象の発現割合は以下の通りで、投与群間に臨床的に意味のある差は認められませんでした。

  • イキセキズマブQ4W投与群:1.9%6/310例)

  • イキセキズマブQ2W投与群:1.0%6/609例)

最も発現割合が高かった感染症に関連する重篤な有害事象は、蜂巣炎(イキセキズマブQ4W投与群:2 例、イキセキズマブQ2W投与群:1 例)でした1


[強直性脊椎炎患者における発現状況]

[盲検投与期間(COAST-V, COAST-W)]

強直性脊椎炎患者を対象とした第III相臨床試験(COAST-V, COAST-W)の盲検投与期間(16週間)の併合解析において、感染症に関連する有害事象の発現状況は以下の通りです1

全イキセキズマブ群の90 例(23.9%)が1 件以上の感染症に関連する有害事象を発現し、プラセボ群の23 例(12.1%)に比べ発現割合が高かった。
イキセキズマブQ2W投与群及びイキセキズマブQ4W投与群のいずれも、感染症に関連する有害事象の発現割合がプラセボ群にべて高かった。

  • イキセキズマブQ2W 群:40 例(22.1%

  • イキセキズマブQ4W 群:50 例(25.6%

  • プラセボ群:23 例(12.1%

重篤な有害事象:

感染症に関連する重篤な有害事象は、全イキセキズマブ群の4 例(1.1%)に認められました。

  • イキセキズマブQ2W投与群:胃腸炎、

  • イキセキズマブQ4W投与群:腹膜炎、咽頭炎、尿路感染

治験薬の投与中止:

全イキセキズマブ群の3 例(0.8%)が感染症に関連する有害事象により治験薬の投与を中止しました。

  • イキセキズマブQ2W投与群:感染性下痢

  • イキセキズマブQ4W投与群:憩室炎、腹膜炎

[長期投与期間(COAST-V, COAST-W)]

強直性脊椎炎患者を対象とした第III相臨床試験(COAST-V, COAST-W)の長期投与期間(52週間)の併合解析において、発現率(100人・年)[IR= Incidence Rate per 100 patient-year]2以上の感染症に関連する有害事象は以下の通りです2

  • 上咽頭炎(IR, 10.4

  • 上気道感染(IR, 9.3

  • 咽頭炎(IR, 3.6

  • 気管支炎(IR, 3.1

  • 尿路感染(IR, 2.3

  • 胃腸炎(IR, 2.1

好中球減少症との関連がある感染症に関連する有害事象は認められませんでした。
活動性結核の発症又は結核再燃は認められませんでした。

【トルツ®の国内における承認用法及び用量】

尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、感染性紅皮症

「通常、成人にはイキセキズマブ(遺伝子組換え)として初回に160 mgを皮下投与し、2週後から12週後までは180 mg2週間隔で皮下投与し、以降は180 mg4週間隔で皮下投与する。なお、12週時点で効果不十分な場合には、180 mg2週間隔で皮下投与できる。」

強直性脊椎炎

「通常、成人にはイキセキズマブ(遺伝子組換え)として180mg4週間隔で皮下投与する。」

Q12W = 12週間隔

Q2W = 2週間隔

Q4W = 4週間隔


 

[参考資料]

1. トルツ 承認時評価資料

2. Marzo-Ortega H, Mysler E, Tomita T, et al. Long-term safety of ixekizumab in patients with radiographic axial spondyloarthritis/ankylosing spondylitis: an integrated safety analysis of COAST-V and COAST-W [abstract]. Ann Rheum Dis. 2019;78(suppl 2):A885. http://scientific.sparx-ip.net/archiveeular/?c=a&searchfor=ixekizumab&view=2&item=2019FRI0400

最終更新日: 2019 M12 02


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