トルツ ® (イキセキズマブ(遺伝子組換え))

添付文書

以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。

トルツ(イキセキズマブ)の注射部位反応の発現状況は?

イキセキズマブの臨床試験における注射部位反応の発現状況は以下の通りでした。

解説

[乾癬患者における発現状況]

イキセキズマブ投与群における注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位疼痛等)はプラセボ投与群と比較して多く認められましたが、その多くは軽度又は中等度で、重篤な有害事象は認められませんでした。発現時期は、投与開始後3ヵ月以内に最も多く、経時的な増加は認められませんでした。

[発現割合]

乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(UNCOVER-1, 2, 3)の導入投与期間(12週)において、1件以上の注射部位反応に関連する有害事象が認められた被験者の割合は以下の通りで、イキセキズマブ投与群ではプラセボ投与群と比較して有意に高くなりました1

  • プラセボ投与群:3.3%(26/791例)

  • イキセキズマブQ2W投与群:16.8%(196/1167例)

乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(IXORA-P)の二重盲検投与期間(52週まで)において、1 件以上の注射部位反応に関連する有害事象が認められた被験者の割合は以下の通りで、イキセキズマブQ2W投与群とイキセキズマブQ4W投与群との間に差は認められませんでした1

  • イキセキズマブQ4W投与群:10.0%31/310例)

  • イキセキズマブQ2W投与群:12.8%78/609例)

関節症性乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(SPIRIT-P1)の二重盲検投与期間(24週まで)において、注射部位反応に関連する有害事象の発現割合は以下の通りで、各イキセキズマブ投与群でプラセボ投与群と比較して統計学的に有意に高くなりました1

  • イキセキズマブQ4W投与群:24.3%26/107例)

  • イキセキズマブQ2W投与群:26.5%27/102例)

  • プラセボ投与群:4.7%5/106例)

また、継続投与期間(2452週)において、注射部位反応に関連する有害事象の発現割合は、以下の通りでした1

  • イキセキズマブQ4W投与併合群:10.5%20/191例)

  • イキセキズマブQ2W投与併合群:11.1%21/190例)

 

[症状]

乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(UNCOVER-1,2,3)の導入投与期間(12週まで)において、イキセキズマブ投与併合群で認められた注射部位反応に関連する主な有害事象名は、以下の通りです。

  • 注射部位反応(8.8%

  • 注射部位紅斑(3.6%

  • 注射部位疼痛(1.9%

注射部位反応に関連する有害事象のほとんどの重症度は、軽度(243/346例)又は中等度(94/346例)でした。重篤な有害事象は認められませんでした1

乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(IXORA-P)の 二重盲検投与期間(52週まで)において、全体で最も発現割合が高かった注射部位反応は、注射部位反応[5.9%72/1225例)]、次いで注射部位紅斑[2.0%25/1225例)]でした。重症度はほとんどが軽度[7.2%88/1225例)]又は中等度[3.0%37/1225例)]で、高度[0.2%2/1225例)]は、注射部位疼痛がイキセキズマブQ4W/Q2W投与群の1例に、注射部位反応がイキセキズマブQ2W投与群の1例に、それぞれ認められました。重篤な有害事象は認められませんでした 1

関節症性乾癬患者を対象とした第III相臨床試験(SPIRIT-P1)の二重盲検投与期間(24週まで)において、ほとんどの注射部位反応に関連する有害事象の重症度は軽度又は中等度で、高度の注射部位反応に関連する有害事象の発現割合は、イキセキズマブQ4W投与群で0.9%1/107例)、イキセキズマブQ2W投与群で1.0%1/102例)、プラセボ投与群で0.9%1/106例)でした。重篤な注射部位反応に関連する有害事象は認められませんでした。また、継続投与期間(2452 週)においても、二重盲検投与期間の発現割合を超えることはなく長期投与による発現割合の増加は認められませんでした1


[発現時期]

 乾癬患者を対象とした7*の臨床試験の全投与期間において、注射部位反応に関連する有害事象の初回発現は、投与開始後3ヵ月以内に最も多く、経時的な増加は認められませんでした1

*RHAGRHAJRHATRHAZUNCOVER-1)、RHBAUNCOVER-2)、RHBC UNCOVER-3)及びRHBLUNCOVER-A)試験

(解析時点で試験完了していたRHAG試験 を除き、継続中だった試験のデータカットオフ 日はRHBA 試験が2014 10 1 日、その他の試験は2014 9 15 日)

 

[強直性脊椎炎患者における発現状況]

[盲検投与期間(COAST-V, COAST-W)]

強直性脊椎炎患者を対象とした第III相臨床試験(COAST-V, COAST-W)の盲検投与期間(16週間)のにおいて、注射部位反応に関連する有害事象の発現状況はそれぞれの試験で以下の通りです。

イキセキズマブQ4W投与群:3例(4%

プラセボ投与群:4例(5%

  • COAST-V試験における注射部位反応に関連する有害事象2

  • COAST-W試験における注射部位反応に関連する有害事象3

    • イキセキズマブQ4W投与群:9例(7.9%

    • プラセボ投与群:6例(5.8%

[強直性脊椎炎患者における発現状況]

[長期投与期間(COAST-V, COAST-W)]

強直性脊椎炎患者を対象とした第III相臨床試験(COAST-V, COAST-W)の長期投与期間(52週間)の併合解析において、注射部位反応に関連する有害事象の発現状況は以下の通りです1

  • 85 例(13.3%)が1 件以上の注射部位反応に関連する有害事象を発現しました。

  • 大部分の注射部位反応に関連する有害事象は軽度又は中等度であり、3 例(0.5%)が高度の注射部位反応を発現しました。

  • 注射部位反応に関連する重篤な有害事象は発現せず、5 例(0.8%、注射部位反応が4 例、注射部位疼痛が1 例)が注射部位反応に関連する有害事象により、治験薬の投与を中止しました。

  • 曝露期間で調整した注射部位反応に関連するTEAE の発現率(100 人年当たりの発現率)は、012 週で45.3 及び4860 週で5.5 であり、経時的に大きく減少しました。

イキセキズマブの臨床試験における注射部位反応に関しては、メディカルレター「イキセキズマブ 乾癬患者を対象とした臨床試験における注射部位反応」4にまとめています。

 

【トルツ®の国内における承認用法及び用量】

尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、感染性紅皮症

「通常、成人にはイキセキズマブ(遺伝子組換え)として初回に160 mgを皮下投与し、2週後から12週後までは180 mg2週間隔で皮下投与し、以降は180 mg4週間隔で皮下投与する。なお、12週時点で効果不十分な場合には、180 mg2週間隔で皮下投与できる。」

強直性脊椎炎

「通常、成人にはイキセキズマブ(遺伝子組換え)として180mg4週間隔で皮下投与する。」

Q2W = 2週間隔

Q4W = 4週間隔

Q4W/Q2W = 4/2週間隔
12
週時以降に投与間隔短縮基準[医師による静的総合評価(sPGA)スコアが2回連続して2以上]に合致した被験者は、16週時から40週時の間に、イキセキズマブ80mg4週間隔投与から2週間隔投与に投与間隔を短縮し、その後は2週間隔投与を継続した。


 

[参考資料]

1. トルツ 承認時評価資料

2. van der Heijde D, Cheng-Chung Wei J, Dougados M, et al. Ixekizumab, an interleukin-17A antagonist in the treatment of ankylosing spondylitis or radiographic axial spondyloarthritis in patients previously untreated with biological disease-modifying anti-rheumatic drugs (COAST-V): 16 week results of a phase 3 randomised, double-blind, active-controlled and placebo-controlled trial. Lancet. 2018;392(10163):2441-2451. http://dx.doi.org/10.1016/s0140-6736(18)31946-9

3. Deodhar A, Poddubnyy D, Pacheco-Tena C, et al. Efficacy and safety of ixekizumab in the treatment of radiographic axial spondyloarthritis: Sixteen-week results of a phase III randomized, double-blind, placebo controlled trial in patients with prior inadequate response or intolerance to tumor necrosis factor inhibitors. Arthritis Rheumatol. 2019;71(4):599-611. http://dx.doi.org/10.1002/art.40753

4. メディカルレター「イキセキズマブ 乾癬患者を対象とした臨床試験における注射部位反応」 ※閲覧にはログインが必要です http://www.lillymedical.com/jp/ja/answers/71647

最終更新日: 2019 M12 02


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