ジプレキサ ® (オランザピン)
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ジプレキサ(オランザピン)錠、ザイディス錠、細粒を服用時の高血糖/糖尿病に関するモニタリング方法は?
ジプレキサ錠、ザイディス錠、細粒を服用時の血糖値測定の頻度については、他の臨床検査と同様、患者の臨床状態に応じて決定してください。なお、投与前の血糖検査で「正常型」、「境界型」、「糖尿病を強く疑う」に分類し、分類に応じて血糖測定の頻度を決定する方法があります。
[解説]
ジプレキサ錠、ザイディス錠、細粒を服用時の高血糖/糖尿病に関するモニタリング方法について、文献報告では、薬剤の投与開始時及び切り替え時には、必ず血糖値を測定し、可能な限りHbA1c値も測定することを推奨しています。また、ベースライン検査の結果に従い、患者を「正常型」、「境界型」、「糖尿病を強く疑う」(空腹時血糖値は日本糖尿病学会の診断基準)に分け、各々に応じたモニタリング方法が提案されていますので以下に示します1)。
<高血糖/糖尿病に関するモニタリング検査項目>
・血糖値
・血清脂質値
・身長・体重
・臨床症状
・糖尿病の既往・家族歴
・可能な限りHbA1c値
<血糖モニタリング頻度>
「正常型」(空腹時血糖値110mg/dL未満):投与開始前、(1*、)3、6、12ヵ月後、以後6ヵ月毎
「境界型」(空腹時血糖値110~125mg/dL):投与開始前、1、3、6、9、12ヵ月後、以後3ヵ月毎
「糖尿病を強く疑う」(空腹時血糖値126mg/dL以上):投与開始前と投与後毎月
*開始前の空腹時血糖値が正常高値(100mg/dL以上110mg/dL未満)の場合は、1ヵ月後にも血糖値を検査する。
[引用元]
村崎光邦ほか編・著, 臨床精神薬理, 11(6): 1139-1148, 2008(CNS12425)
最終更新日: April 2022
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