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ヒューマログ ® (インスリン リスプロ(遺伝子組換え))
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。
皮下注射時のヒューマリン(インスリン ヒト)/ヒューマログ(インスリンリスプロ)の吸収速度は注射部位によって異なるのか?
インスリンは投与部位により吸収速度が異なり、その結果作用発現時間が異なるので部位を決め、その中で注射場所を毎回変えてください。
[解説]
皮下注射は、腹部、大腿部、上腕部、臀部等に行う。投与 部位により吸収速度が異なり、その結果作用発現時間が異なるの で部位を決め、その中で注射場所を毎回変えること。前回の注射 場所より2~3cm離して注射すること1-6。
インスリンの注射部位は、腹部、大腿部、上腕部、臀部等に行いますが、腹部は他部位に比較し安定して速やかに早く効くとされています7。
<注射部位別の吸収速度を比較した報告>
1)ヒトインスリンでの報告8
ヒトインスリンで比較した報告があります。
この報告では血清インスリン濃度のピーク時間が、腹部、臀部、上腕、大腿の順に、1.5時間、1.6時間、1.7時間、3.0時間となっています(Table7)。
2)インスリンリスプロ(ヒューマログ)とヒトインスリンの比較報告(リリー実施の試験)9
インスリン リスプロとレギュラーヒトインスリンで腹部、上腕部、大腿部の皮下注射部位からの吸収を比較した報告があります(グルコースクランプ法を用いて実施)。
注射部位からの吸収はレギュラーインスリンと同様、インスリン リスプロでも腹部に投与した場合に、最もグルコースの注入速度が速く、作用持続時間も他の注射部位に比べて短くなっていますが、投与部位による吸収速度の差はインスリン リスプロの方が小さかったとされています。
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7. 日本糖尿病学会, 糖尿病専門医研修ガイドブック改訂第7版, 注射薬の適応と処方, 242-268, 2017
8. Galloway JA et al. Factors Influencing the Absorption, Serum Insulin Concentration, and Blood Glucose Responses After Injections of Regular Insulin and Various Insulin Mixtures. Diabetes Care 1981; 4(3):366-376
9. Ter Braak EW, Woodworth JR, Bianchi R, et al. Injection site effects on the pharmacokinetics and glucodynamics of insulin lispro and regular insulin. Diabetes Care. 1996;19(12):1437-1440.
最終更新日: 2020年5月13日
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