サイラムザ ® (ラムシルマブ(遺伝子組換え))
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サイラムザ(ラムシルマブ)治療中の蛋白尿の対処法は?
異常が認められた場合には、ラムシルマブの投与を中止するなど適切な処置を行ってください。
[解説]
臨床試験では定量検査を行う前に定性検査を実施し、定性検査で1+以下の患者、又は2+以上の尿蛋白が認められた場合は24時間の蓄尿を行い、1日尿蛋白量が1 g未満であることを確認した患者にラムシルマブを投与していました1)~5)。
定性検査で2+以上の場合は原則として定量検査を実施してください1)~5)。
1日尿蛋白量が2 g以上の場合、初回発現時は、1日尿蛋白量が2 g未満に低下するまでラムシルマブを休薬し、再開する場合は、初回投与量が8 mg/kgの場合は、6 mg/kgに、10 mg/kgの場合は、8 mg/kgに減量してください6)。2回目以降の発現時は、1日尿蛋白量が2 g未満に低下するまで休薬し、再開する場合は、初回投与量が8 mg/kgの場合は、5 mg/kgに、10 mg/kgの場合は、6 mg/kgに減量してください6)。
1日尿蛋白量が3 g以上、又はネフローゼ症候群が発現した場合は、ラムシルマブの投与を中止してください6)。
定量検査前のラムシルマブの投与については、患者の症状(浮腫、体重増加等)や状態(低アルブミン血症の有無等)を踏まえて投与可否をご判断いただくようお願いします1)~5)。なお、定性検査で2+以上、かつ定量検査の前にラムシルマブを投与した場合は、次回投与前までに定量検査を実施し、尿蛋白量の確認をお願いします1)~5)。
定性検査で3+の場合は定量検査後にラムシルマブの投与可否をご判断ください1)~5)。
なお、定量検査は、24時間蓄尿を用いた全尿検査が望ましいですが、実施困難な場合には尿中の蛋白/クレアチニン比を測定することで代替可能です1)~5)。
詳細は適正使用ガイド1)~5)を参照してください。
[引用元]
最終更新日: July 2023
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