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サインバルタ ® (デュロキセチン塩酸塩)
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サインバルタ(デュロキセチン)が変形性関節症に伴う疼痛に効く作用機序は?
変形性関節症に伴う痛みの原因の一つとして下行性疼痛抑制系の機能異常が考えられています。 デュロキセチンは、下行性疼痛抑制系を賦活することによって痛みを抑制します。
[解説]
変形性関節症に伴う痛みの原因の一つとして下行性疼痛抑制系の機能異常が考えられています1) 2)。
デュロキセチンは、下行性疼痛抑制系を賦活することによって痛みを抑制します。
参考:
【変形性関節症に伴う痛みとデュロキセチンの作用機序】
変形性関節症に伴う痛みは、関節に分布する侵害受容器に炎症や生体力学的異常による侵害刺激が加わり、ニューロンに活動電位が発生することが原因です3)。そして、器質的な変化によって慢性的な侵害刺激が続くことから、中枢感作や下行性疼痛抑制系の機能異常が起こり、疼痛が増幅されていると考えられています。
痛みが伝わる経路には、痛みの感覚を伝える上行性疼痛伝導系と、痛みを抑制する下行性疼痛抑制系等があります4)。それらがバランスよく働くことで、痛みのレベルが適切になるように調整されていると考えられています5)。セロトニンとノルアドレナリンは、脳及び脊髄の下行性疼痛抑制系の賦活を介して痛みの抑制に関与しており4)、デュロキセチンはセロトニンとノルアドレナリンの再取り込み阻害作用を介して下行性疼痛抑制系を賦活させ、鎮痛効果を発揮すると考えられています。
[引用元]
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Arendt-Nielsen, L. et al.: Pain, 149(3): 573-581, 2010(CNS31437)
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Lee, Y. C. et al.: Arthritis Care and Research (Hoboken), 63(3): 320-327, 2011(CNS31429)
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池内 昌彦: Bone Joint Nerve, 2(2): 317-323, 2012(CNS31430)
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Stahl, S. M.: Journal of Clinical Psychiatry, 63(5): 382-383, 2002(CNS13109)
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井手 康雄 他: 脳の科学, 23(10): 821-828, 2001(CNS31083)
最終更新日: 2022年6月07日
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