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サインバルタ ® (デュロキセチン塩酸塩)
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。
サインバルタ(デュロキセチン)のノルアドレナリンの再取り込み阻害による心血管系への影響は?
中枢神経系でのノルアドレナリンの再取り込み阻害作用を有し、ノルアドレナリンは交感神経を刺激し心血管作用(血圧上昇等)があることから、循環系に影響を及ぼす可能性があります。
デュロキセチンは中枢神経系でのノルアドレナリンの再取り込み阻害作用を有し、ノルアドレナリンは交感神経を刺激し心血管作用(血圧上昇等)があることから循環系に影響を及ぼす可能性があります1。
このため、デュロキセチン投与にて血圧上昇や脈拍増加が認められることがあります1-3。
<参考>
国内承認適応症における第3相プラセボ対照試験における有害事象の割合は、変形性関節症患者ではうつ病及び糖尿病性神経障害に伴う疼痛患者と比較して有害事象の発現割合は低い傾向を示し、線維筋痛症及び慢性腰痛症に伴う疼痛患者と同程度でした。また、国内第3相長期投与試験における有害事象の発現は対象疾患により大きな差異は認められませんでした1。
サインバルタ 添付文書(抜粋)3
「8.重要な基本的注意」、「11.副作用/高血圧クリーゼ」
心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼがあらわれることがあるので、適宜、血圧・脈拍数等を測定し、推移等に十分注意すること。
「9. 特定の背景を有する患者に関する注意/高血圧又は心疾患のある患者」
本剤投与前に適切にコントロールし、定期的に血圧・脈拍数等を測定すること。心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼがあらわれることがある。
「10.相互作用/併用注意/降圧剤、アドレナリン、ノルアドレナリン」
・降圧剤
本剤のノルアドレナリン再取り込み阻害作用によると考えられる。
降圧剤の作用を減弱することがあるので、本剤の用量を減量もしくはこれらの薬剤を増量するなど注意して投与すること。
・アドレナリン、ノルアドレナリン
本剤はノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有するため、併用により、アドレナリン作用が増強することがある。
これらの薬剤(特に注射剤)との併用により、心血管作用(血圧上昇等)が増強することがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること。
[参考資料]
2. Wernicke J, Lledó A, Raskin J, et al. An evaluation of the cardiovascular safety profile of duloxetine: findings from 42 placebo-controlled studies. Drug Saf. 2007;30(5):437-455.
3. サインバルタ 添付文書 https://www.lillymedical.jp/jp/JA/_Assets/non_public/Cymbalta/PDF/CYM_PI.pdf
最終更新日: 2020年5月22日
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