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サインバルタ ® (デュロキセチン塩酸塩)
以下は適正使用情報として、本邦における承認事項(用法・用量、適応、剤形など)以外の情報が含まれる場合がございます。薬剤の使用に際しては、最新の添付文書をご確認ください。
サインバルタ(デュロキセチン)の傾眠/眠気の副作用の発現頻度、発現時期、持続期間、及び対処法は?
傾眠の発現頻度は、5%以上であり、これらの副作用は、投与初期に発現頻度が高い傾向にあり、投与の継続に伴って発現率が増加する傾向は見られませんでした。
[発現頻度、発現時期]
傾眠の発現頻度は、5%以上であり1、国内臨床試験の安全性評価対象例2079例においては、傾眠は505例、24.29%の発現頻度でした2。
本副作用は、投与初期に発現頻度が高い傾向にあり、投与の継続に伴って発現率が増加する傾向は見られませんでした。
<参考>
・うつ病・うつ状態2,3
承認時の最大52週間までの国内長期試験2試験において、よく見られた有害事象としての傾眠は投与初期に発現する傾向が認められています。
非対照試験(第2相長期オープンラベル試験+第3相長期投与試験、n=265)
投与1週間以内の有害事象発現率:傾眠(18.9%)
・糖尿病性神経障害に伴う疼痛4
国内の比較対照試験2試験において、よく見られる有害事象としての傾眠は投与初期に発現する傾向が認められています。
比較対照試験(第2相用量反応試験+第3相優越性試験、n=334)
投与1週間以内の有害事象発現率:傾眠(16.5%)
・線維筋痛症に伴う疼痛5
承認時の国内第3相プラセボ対照試験では、発現率がおよそ5%以上の有害事象のうち,傾眠は,投与後2週間の発現率が最も高い傾向が認められています。
第3相プラセボ対照試験(n=393)
投与2週間未満の有害事象発現率:傾眠(20.6%)
・慢性腰痛症に伴う疼痛6,7
承認時の国内第3相プラセボ対照試験では、発現率が2%以上の有害事象のうち,傾眠は,投与後2週間に最も多く発現し、その後の発現率に増加傾向は見られませんでした。
第3相プラセボ対照試験(n=234)
投与2週間未満の有害事象発現率:傾眠(16.7%)
・変形性関節症に伴う疼痛8
承認時の国内第3相プラセボ対照試験では、発現率が2%以上の有害事象のうち,傾眠が,投与後2週間に最も多く発現し、その後の発現率に増加傾向は見られませんでした。
第3相プラセボ対照試験(n=178)
投与2週間未満の有害事象発現率:傾眠(11.8%)
[持続期間]
傾眠の回復時期を見たデータがあります。うつ病・うつ状態承認時の国内第3相試験のデュロキセチン群の投与1~3週目に発現した傾眠の副作用の回復までの日数中央値は、2.5~44.0日でした9。
[対処方法]
患者様の状態によって、デュロキセチンの減量、中止をご検討ください。
大うつ病を対象とした国内第3相試験のデュロキセチン群の投与1~3週目に発現した傾眠の発現例では、すべての症例において傾眠発現後も処置なしにデュロキセチン投与が継続され、90%以上の回復率でした9。
1. サインバルタ 添付文書 https://www.lillymedical.jp/jp/JA/_Assets/non_public/Cymbalta/PDF/CYM_PI.pdf
4. サインバルタ 承認時評価資料(糖尿病性神経障害に伴う疼痛)
最終更新日: 2020年6月12日
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