ジプレキサ ® (オランザピン)

添付文書

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ジプレキサ(オランザピン)のQTc延長の発現機序、対処法は?

一般的に抗精神病薬による機序として、心臓のイオンチャネルの変化、特に、Kチャネルの再分極、hERG (human ether-a-go-go related gene)チャネルとの関連が考えられています。また、QT延長・TdP (Torsade de Pointes、トルサード・ド・ポワント)の予防と対策について、抗精神病薬を含めた向精神薬によるQTcに関する総説に紹介されています。

[解説]

一般的に抗精神病薬によるQT延長の発現機序としては、心臓のイオンチャネルの変化、特に、Kチャネルの再分極、hERGhuman ether-a-go-go related gene)チャネルとの関連が考えられています1) 2)


一般的な抗精神病薬を含めた向精神薬によるQTcに関する総説に、QT延長・TdPTorsade de Pointes、トルサード・ド・ポワント)の予防と対策について紹介されています1)


[予防]

・薬物療法の開始にあたり、患者背景の評価(心電図、低カリウム血症の有無)を行い、QT延長の危険因子の有無を確認する。

・薬物療法は少量から始め増量はゆるやかとし、できるだけ単剤が望ましく過量投与を避ける。

・やむをえず、静注や高用量の急性投与を行う場合は、TdPに対する対策としてバイタルの監視を密に行い、場合によって心電図のモニタリングを行う。

・維持療法中は、QT延長でみられる症状(めまい、失神、けいれん、転倒)の出現に注意する。

・不整脈の早期発見のため日常的なバイタルの確認、定期的な心電図と血液検査、薬物血中濃度の測定も合わせて行う。


[対策]

QT延長が疑われる場合はホルター心電図が診断に役立つ。

QTc500ms以上となったらTdPの危険性が高いと考え、薬物を中止し、循環専門医に相談する。

・一般的に原因薬物を中止すればTdPを防止できる可能性が高い。

・同時に電解質異常など身体的背景の補正を行う。

・治療としては、一般的なペーシングや硫酸マグネシウム、イソプロテレノールの投与などが行われる3)



[引用元]

  1. 坂田 深一 他: 臨床精神医学, 36: 142-147, 2007CNS12186

  2. Crumb, W. J. Jr. et al.: Pharm. Res., 23(6): 1133-1143, 2006CNS11956

  3. 四倉 正之: 臨床精神薬理, 49: 1295-1301, 2001CNS05342

最終更新日: 2022年5月10日


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