ベージニオ ® (アベマシクリブ)

添付文書

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ベージニオ(アベマシクリブ)の副作用「下痢」の発現機序は?

現時点でアベマシクリブによる下痢の発現機序は明らかになっていませんが、CDK 4/6阻害以外の機序が関連している可能性や、一般的な化学療法や放射線療法による下痢とは異なる機序である可能性が考えられています。

解説

現時点で、アベマシクリブによる下痢の発現機序は明らかになっていませんが、CDK4CDK6 及びサイクリンD をノックアウトしたマウスモデルにおいて消化管への影響は確認されなかったという報告1)、またCDK4 をノックアウトした成獣マウスにおいて、食道及び腸などの組織への影響は認められなかったという報告2)があります。

また、毒性試験では、アベマシクリブを投与したラットの腸粘膜において、病理学的所見として、陰窩細胞の増殖性の変化及び絨毛萎縮が観察されました3)4)。この所見は、殺細胞性の抗がん剤や放射線による粘膜障害で典型的に見られる陰窩細胞の壊死や微絨毛・腸粘膜上皮の欠損といった組織像5)-8)とは異なることから、アベマシクリブによる下痢は、一般的な化学療法や放射線療法による下痢とは異なる機序で発生していると考えられます。

[引用元]

1. Sherr CJ. and Roberts JM. Living with or without cyclins and cyclin-dependent kinases. Genes Dev. 2004;18(22):2699-2711.

2. Barrière C, David Santamaría D, Cerqueira A, et al. Mice thrive without Cdk4 and Cdk2. Mol Oncol. 2007;1:72-83.

3. Thibault S, Hu W, Hirakawa B, et al. Intestinal Toxicity in Rats Following Administration of CDK4/6 Inhibitors Is Independent of Primary Pharmacology. Mol Cancer Ther. 2019;18(2):257-266.

4. ベージニオ申請資料概要(承認時評価資料) 非臨床試験の概括評価 2.4.4毒性試験

5. Slavin RE, Dias MA, Saral R, et al. Cytosine arabinoside induced gastrointestinal toxic alterations in sequential chemotherapeutic protocols: a clinical-pathologic study of 33 patients. Cancer. 1978;42(4):1747-59.

6. Khan SA, Wingard JR. Infection and Mucosal Injury in Cancer Treatment. J Natl Cancer Inst Monogr. 2001;29:31-36.

7. Boussios S, Pentheroudakis G, Katsanos K, Pavlidisa N. Systemic treatment-induced gastrointestinal toxicity: incidence, clinical presentation and management. Ann Gastroenterol. 2012;25(2):106-118.

8. Stacey R, Green JT. Radiation-induced small bowel disease: latest developments and clinical guidance. Ther Adv Chronic Dis. 2014;5(1):15–29.

最終更新日: 2021年8月30日


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