ベージニオ ® (アベマシクリブ)
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ベージニオ(アベマシクリブ)をチトクロームP450(CYP)3A誘導剤と併用してもよいか?併用した場合の影響は?
アベマシクリブをCYP3A4誘導剤と併用した場合、アベマシクリブの血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A4誘導作用のない薬剤への代替を考慮してください。
[解説]
アベマシクリブは、主にCYP3Aにより代謝されるため、CYP3A4誘導剤との併用には注意が必要です1)。
アベマシクリブをCYP3A4誘導剤であるリファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピン等と併用した場合、これらの薬剤がCYP3Aの代謝酵素を誘導するため、アベマシクリブの血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性がありますので、CYP3A4誘導作用のない薬剤への代替を考慮してください1)。
なお、臨床試験においてアベマシクリブとリファンピシン併用時の薬物動態は次のとおりでした。
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リファンピシン(外国人における成績)1)
健康被験者24例にリファンピシン(1回600 mg 1日1回反復)投与後、本剤200 mg※を単回経口投与したとき、総活性物質のAUC0~∞及びCmaxは非併用例と比較してそれぞれ約77%及び約45%減少しました。
※ 承認外用法・用量
<参考>
「医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン(薬生薬審発 0723 第6号)」において、P450のin vivo誘導薬(指標薬)の代表例として以下の薬剤が挙げられています2)。
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強い誘導薬:フェニトイン、リファンピシン
誘導の程度2)
強い誘導薬:AUCを1/5以下に減少(CL/Fが5倍以上に上昇)させると考えられる誘導薬
中程度の誘導薬:AUCを1/5から1/2以下に減少(CL/Fが2倍以上5倍未満に上昇)させると考えられる誘導薬
弱い誘導薬:AUCを1/2から1/1.25以下に減少(CL/Fが1.25倍以上2倍未満に上昇)させると考えられる誘導薬
1. ベージニオ 添付文書 https://www.lillymedical.jp/jp/JA/_Assets/non_public/Verzenio/PDF/ABE_PI.pdf
最終更新日: 2021年09月
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